どうして男性は確実に報酬の得られる「風俗」に通わずに、騙される人が多いと知りながらキャバクラなど飲み屋に通ってしまうのか。
それは、男性特有のテストステロンの高さや、不確実性にハマる人間心理が関係していました。
キャバ嬢に限らず、モテる女性はその男性心理を巧みに利用します。
- 間欠強化の法則と恋愛
- 宗教で使われる教祖様の洗脳テクニック
- テストステロン分泌量高いため、前向き
- 悲観(心配)できなくて騙される
- 自己合理化してしまう【認知的不協和理論】
- サンクコストの呪いと恋愛
- 騙されやすい脳をもつ男性の特徴
- 正義中毒により自己正当化する人の心理
- 報酬に依存する脳内物質の快楽奴隷
- 男性がワンちゃん狙いにいく理由
- 参考書籍
間欠強化の法則と恋愛
脳は不確実な報酬にハマりやすいんです(ギャンブルなど)。
アメリカの心理学者のバラス・フレデリック・スキナーのマウスを使った実験です。
A 確実に餌が出るレバー
B たまに餌が出ないレバー
マウスはAの確実なリターンのあるレバーよりも、Bの不確実なリターンのレバーを長時間押します。
実はモテる人ほど間欠強化の力をナチュラルに使っています。
ある時は、世界でただ唯一の恋人かのように接してくれる。しかしある時は、素っ気無い。
毎日しつこいくらいにLINEが来ていたかと思うと、ある日はパッタリと来ないと気になりますよね。
いつもニコニコしている人が意外に強く好かれないのは、この間欠強化が働かず、脳に強い刺激を与えられないためとも考えられます。
宗教で使われる教祖様の洗脳テクニック
横道にはそれますが、教祖業をなさっている方も、間欠強化をよく使います。
普段はお布施や高額コンサル料を払うと自己肯定感を高めることを言ってくれる。なのにたまに滅茶苦茶、叱るんです。
時々叱ることで、褒め言葉はより真実味を増しますよね。
褒めたり不安を煽ったり罪悪感を植えつけたり安心させたり…
洗脳テクニックの1つですね。
叱ると褒めるの割合は受け手の個人差によるとは思いますが、だいたい7.8割褒めで2.3割はお説教が良いそうです。
また報酬も大きい小さいとムラがあるほうがより、ハマるそう。
気分のムラのある人が意外に恋人を切らさないのは、こんな間欠強化が関係しているのかもしれません。
その他の心理操作テクニック↓
テストステロン分泌量高いため、前向き
個人差はありますが、男性は強すぎるテストステロン(主に性や暴力に影響)の分泌も多く、それに悩まされる青春でもあります。
しかし、テストステロンは悪いことばかりではありません。ヤル気や挑戦するモチベーションとも強く結びついています。
つまり、良くも悪くも、冒険をしよう!仕事で成果を出そう!一攫千金しよう!など、不確実な未来に挑戦する原動力にもなります。
セクシーなドレスに身を包んだキャバクラ嬢とお酒を供にすると、オスとしての狩猟本能が駆り立てられちゃうのかも。
悲観(心配)できなくて騙される
心配性な性格の方なら、確実なリターンのある方を選ぶでしょう。
テストステロンには痛みを鈍化させる作用もあります。
痛みに鈍感だと、他者の痛みも直感的理解が難しく共感力も下がります。
加えて男性は女性の約1・5倍もセロトニン(安心感)も出るそう。
テストステロン多めな男性は、鈍感かつポジティブになりやすいんです。
これは昔、男性は狩や戦いをしていたため、痛みに弱く心配性では不利になります。
そのため前向きで勇敢な男性が遺伝子を残してきました。
逆に女性は、心配性の方が長生きもできるし、油断するとすぐ死んでしまう赤ちゃんを育てるのにも有利なので、人のケアできる共感力高い、心配性の人が遺伝子を繋いできたためと考えられています。
男性は痛みに鈍感で心配が少ないからこそ、挑戦したり戦える。
その能力をキャバクラで発揮させてしまった!と、とも考えられます。
「俺ならいける!」と。
(えっ!?)
自己合理化してしまう【認知的不協和理論】
人は脳を巨大化させることを生存戦略としてきました。
それゆえ、事実を自分の都合よく解釈していしまう。
人は「得にならない」ことを「得にならないと知っていながら」も繰り返し行ってしまいます。
自分が結果として損する可能性があるにも関わらず、
嘘をつく、
悪口、
新興宗教に通う、
おセッセしたくてキャバに足しげく通う…。
合理的に考えると得にならないことも「得になる」と考えて行動してしまいます。
1957年アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーはこれを「認知的不協和」理論として発表しました。
人は自分のもつ知見とは矛盾した事実をみたり行動した場合に、心に不快感が生じます。
人はその不快感を払拭するために変えられない事実に代わって、事実に対する「解釈」を変える。
そのため、当初は1夜の遊び相手を求めてキャバクラにきたにも関わらず、
「キャバクラに通っているのは、セッ…のお相手探しだけではなく、会話によるストレス解消にもなっている!仲の良いキャストもできて楽しい!それに、そのうち…!」など、ポジティブな理由を後付けするのです。
サンクコストの呪いと恋愛
脳は、労力(時間やお金など)を掛けた(賭けた)対象に依存します。
損したくない、その人から取り戻したいという気持ちになるからです。
「付き合えるまで関係は切れない!もう引き返せない!」
というサンクコストにハマる。
ガチ恋客も身体を許さなければ、年単位で通ってしまうのはこのためでしょう。
「良い子のキャバ嬢がイマイチ売り上げを伸ばせない」のは、お客様をサンクコストの呪いにかけられないためとも考えられます。
逆に、キャバ嬢がお客様へ営業やプレゼントなど頑張り過ぎてしまい、指名や売り上げで回収したい!とサンクコストの呪縛にハマることも見られます。
遊び上手な殿方はもれなく「損切り」上手。
「●月までは頑張ろう。」
「●円までは頑張ろう。」
と、ギャンブルでもキャバでも、時間や予算を組んで回避しましょう。
騙されやすい脳をもつ男性の特徴
明らかに嬢とかけ離れた年齢、コミュ力…などにも関わらず、キャバクラに通い詰めて「彼女になって」「ぜひ一発」という方もします。
いうまでもなく、人は与えられる魅力(快感)の近い者同士ほど結びつきやすいでしょう。
これはメタ認知(客観的視点)が足りない状態ですよね。
冷静に考えれば、キャバクラ嬢は(社会的地位などの議論はさておき)モテる人が多い職業です。
容姿に加えて人を楽しませるサービス精神やトーク力がある。
それに、お店では連日連夜の合コン状態。
そんなモテの最上級名詞であるキャバ嬢を口説こう!と考えるのは、明らかに効率も悪いでしょう。
また、人は頭を使うと疲れます。
少数の優秀な人間がその他大勢を先導する、という構造は偶然ではありません。
基本的に人は「命令される」ことを前提として作られています。
どこかで不利益を感じつつも、同じ行動を繰り返してしまうのは「思考停止」機能が脳に備わっているから。
キャバ嬢からの営業LINEについ、応じてしまうのも、そんな脳の機能からかもしれません。
正義中毒により自己正当化する人の心理
キャバクラ嬢を騙しそうとする方は、もしかして真面目な方なのかもしれません。
一般人の女性に「好きだ」「結婚したい」などと嘘をついて致したあとにリムーブすれば、コミュニティから排除される可能性もあるような酷い行いです。
でも、キャバクラ嬢には人権はないのか?と感じてしまうほど、そういった欲望を向けられることも。
彼女や奥様をお持ちでも
「いない」
「上手くいっていない」
「本当は君が好き」
と、嘘をつく男性をたくさん見てきました。
「キャバ嬢は客を騙している最低な女だ。見た目がよく生まれただけで、良い思いをしていてズルイ人間だ。だから、俺はキャバ嬢を騙してもいいだろう。」という歪んだ正義感をお持ちなのかもしれません。
(正義中毒にはこちらの文中にあります)
テストステロンの分泌量が多い男性は、お酒の効果もあり前頭葉が担っているブレーキの機能が脆弱になっていると、他者を攻撃しやすくなります。
相手を傷つけてドーパミンを得る快感をやめられなくなります。
キャバクラにきて、わざわざお酒を飲みながらキャバ嬢を説教するのも、この脳機能のせいもあるかも。
報酬に依存する脳内物質の快楽奴隷
キャバクラでは男性がお金を出してでも欲しい「目に見えないもの」を売っています。
男性は女性より、報酬を欲しがる脳をしています。
損得勘定が強いため、報酬(褒められる、ラッキースケベ)のために頑張ってしまいやすい。
男性がワンちゃん狙いにいく理由
不確実なものを得て快感を得ようとすることは、その行為自体も快感であり、「自分は正しい」と思う脳のクセや、メタ認知不足、強いテストステロンなどによるもの。
また、不確実なものに挑戦して成功すれば自信にもつながります。
以上の理由により風俗(確実に得する)ではなく、キャバクラ(不確実な得)に男性は行くのです。
モテの最上級名詞であるキャバ嬢はそのことを知ってか知らずか、利用します。
夢中にさせたいパパやお客様をお持ちのお嬢さんは、参考になさってみてください。
以上、トゥルス・カーラでした。また後日お逢いしましょう。
参考書籍