「わきまえない女」発言で某森さんが叩かれています。
この発言は感情論以外には何が問題なのか、深掘りします。
高齢男性の、高齢男性による高齢男性のための政治により、未来ある若者や子ども、シングルマザーなど「政治に置いてきぼりにされてきた層」は立ち上がる時がきましたよ🔥
— カーラ@キャバ嬢の母 (@tckyaba) 2021年2月4日
森喜朗氏、繰り返される問題発言「子どもを1人もつくらない女性が…」で過去にも批判 https://t.co/nLEzAgywcj @togemaru_kより
森さん世代の「女性にわきまえさせてきた」価値観と政治の結果は、高度経済成長をもたらしたものの、先進国を少子化にさせました。
なぜわきまえさせると少子化になるのか。
少子化要因を頭のいい人に言わせるとたくさん出てくる。
・女性の社会進出
・価値観の多様化
・晩婚化
・不況による所得の低下
・育休取得率の低さ
・男性の家事育児への不参加
などなど。
どれも一理はあるでしょう。
だけど、これらは木に例えるならば葉っぱのひとつ。
もっと幹や根っこをみなければ改善策は生じない。
少子化の原因を一言でいうと、
日本で女性が子どもを産むと人生積むから。
以上。
家事や育児、介護やPTAなど「お金にならない仕事」を永遠やり続けることはかなり大変です。
誰も進んではやりたくない。
1990年頃には価値観を転換させた他の先進国では、女性の雇用を守った。
女性も正社員で働き、家事や子育てに男性も参加し、外注も当たり前にした。
結果、出生率は上がった。
日本では子どもを産むことでキャリアも自由もお金も無くなる。
ついでに専業主婦になって愛を失う時には、ひとり親世帯の半分は貧困になる「先進経済大国日本」。
つまり、「良妻賢母」の価値観を推し進め、「女性の優しさ」を搾取し、「女性を結婚に縛りつけ」た結果が少子化です。
賢い女性なら気づくはず。
「日本で子ども産むの大変じゃん!」
以下、理由を解説します。
- 女性の人生搾取問題の放置
- 子どもと遊ぶのが苦痛なママたち
- 子育ての失敗責任は親にない
- 出生率の低い先進国の特徴は子育てを専業主婦に丸投げする国
- 女性の給与が低くなるワケ
- 正社員女性の待ち受けるマミートラック
- インドより男女差別のある国日本
- 専業主婦はカッコ悪い【自己実現のための仕事】
- 日本のシングルマザーは先進国1位の就業率なのに1番貧困
- フランス「男は養育費を払わない」前提の強制徴収制度
- 女性の活躍は男性にもメリットあり
- まとめ 少子化の原因と対策
- 主な参考文献など
女性の人生搾取問題の放置
日本の少子化原因は「専業主婦(女性中心)に子育てさせる」の1点に集約できる。
というのも、先進国で出生率の改善した国は、「女性は産後も働ける環境」で「子育てや家事の外注は当たり前」な国のみ。
2021年度の日本で「私、家事も子育ても苦手です。」と子持ちの女性が発言したならばネグレイトを疑われるだろう。
良くて「産後うつ?カウンセリング行った方がいいよ。」と言われるかもしれない。
子持ち女優さんが発言すれば「子どもが可哀そう。」と炎上必須ではないか。
日本には「良妻賢母」信仰は根強い。
専業主婦はいうまでもなく、家事や育児、介護から、PTAや地域活動など「お金にならない必要な仕事」を請け負っている。
かつて、このお陰で日本男性は仕事のみに精を出し、世界からは「エコノミクスアニマル」と呼ばれながらも1968年に世界2位の経済大国までのし上がりました。
しかしその一方で、出生率は年々低下していき、少子高齢化が先進国で問題になります。
日本の出生率は2021年で1.39。
「日本人は絶滅する。」とまで言われました。
歴史的にみると「専業主婦だけが家事育児をする」のは欧米にはじまり、日本でも戦後(1960年ころ)からの新しい働き方なんです。
それまでは祖父母や子ども、男性も一緒に子育てをしていましたし、一方で女性も働いていました。
高貴な生まれの方は西洋でも乳母が子育てしています。
諸外国、専業主婦の増加とともに出生率は下がっていきました。
なぜか。
「子どもを産む女性たちには様々なデメリットが待っていたから」です。
賢い女性たちはだんだんと産むのをやめてしまいました。
子どもと遊ぶのが苦痛なママたち
最近では「私、料理苦手。」は許される気がする。
だが、「私、子どもと遊ぶの苦手。」という女性は許されない。
愛情と育児外注は別問題です。
じゃなければ育児しない男性は、子への愛情はないという結論になってしまう。
シッター頼んで仕事していても子どもへの愛情はない人はないし、ある人はあるでしょう。
知り合いの話だが、奥様がアメリカ企業に転職・移住し出産した。夫はアメリカで専業主夫になり、育児が落ち着いたころにアメリカで就職した。
「私、子育て苦手。働くのが好き。」はアメリカでは受け入れられている。
実は、進化心理学的には「子どもと遊ぶことが苦痛」なのは自然なこと。
というのも、今まで人類は乳児期の子育ては母親がするものの、幼児期からは子どもが子どもの世話をしていました。
女の子が人形遊びが好きなのは、子どもが子どもの世話をしたり、遊び相手だった名残り(遺伝子のプログラム)でしょう。
大人には子どもが楽しいごっこ遊びなどは楽しくありません。
だってそんなプログラムはされていないのですから。
母1人、子1人の2人ぼっちの「孤育て」は人のDNAにプログラムにはない。
ママ友と児童館なんかでお茶していると「子どものごっこ遊びに付き合うのが苦痛。」という訴えは多い。
「自分はダメなママなんじゃないか。」と悩んでいます。
でも、「子どもの遊びに付き合うことが嫌」なのは自然な感情です。
その自然な人間本来の姿を無視した「母親像」は近代に創り上げられたもの。
出生率のよいフランスに10年以上住まれていた吉村葉子さんの著書では、こんなフランス・ママの話も出てきます。
「先生、うちの子の成績が悪いからってバカンスにまであまり宿題を出さないで。バカンス先まで子どもの宿題を見なくちゃいけなくなるわ。」
だが、フランス・ママが子どもを愛していないかというとそんなことはない。
日本のママなら子どもの成績が振るわないとなれば、宿題させて個別指導する塾や先生探しに奮闘するでしょう。
日本では子どもの成績を含めて「母親の責任」という価値観の人は多い。
近代以前は母も働いていた。
子どもはみんなでみて、子ども同士で遊ばせていた。
人は社会的な動物です。
密室に子どもと母を閉じ込めるのは不自然なこと。
子どもは子どもと遊ばせましょう。
お母さんは働いて自己実現しましょう。
子育ての失敗責任は親にない
古今東西、子どもはお人形遊びや子どもの世話をしたがる。それも、女の子。
これは、偶然ではなく、進化心理学的にも乳幼児期を過ぎたら「子ども」が「子ども」を世話してきた先祖の選択の積み重ね(DNA)によるものである。
子どもを祖父母なり保育園に預けて仕事をするのは悪いことではない。
貴族に産まれれば、産んだら乳母に預ける風習だってある。
心理学者のハリスの研究によると、高福祉社会になればなるほど子どもの親から与えられる影響は小さくなるとしている。
子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)
子育ての大誤解〔新版〕下――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)
子は、友人などの環境により育つ。
親が子に影響を与えられるのはせいぜい幼児期くらいまで。
子どもは子どもの中で育つのだ。
つまり、親が子にできるのは、よりよい環境の場所に引っ越すことくらい。
実は子どもは勝手に育つ。
幼児教育ではさかんに3歳児神話を提唱されるが、その後の追跡調査では否定される研究も多いんです。
私たち人間は、親を含めて25代さかのぼった遺伝子を受け継いでいる。
人は産まれながらに骨格は決まっている。
骨格は脳の発育や働きを決める。
つまり、生まれ持った気質(思考や行動のくせ)というのは、どうしてもある。
人は「努力」や「環境」で道は開けるという話を好むが、ある程度はDNAで決められている。
(余談ですがサイコパスも骨格や脳などで先天的に決まっています。)
「私が働くと子どもに悪影響が…。」という心配はしなくてもいい。
考えてみれば、人は社会的な動物なので、子どもは「社会で育つ」のは当たり前です。
(※虐待やネグレイトなど発育不良やトラウマを植え付けるような毒親を肯定する話ではないですよ。)
出生率の低い先進国の特徴は子育てを専業主婦に丸投げする国
先進国で出生率の低い国は女性の正社員雇用率がひくく、産後の専業主婦率が高い。
たとえば、2014年のデータですが
・イタリア(出生率1.39)
・日本(出生率1.42)
・スペイン(出生率1.27)
これらの国は専業主婦が多く、出生率が低い。
反対に出生率の高い国は
で、女性の就業率も年収も高く、ジェンダーギャップ指数(男女格差の少なさを示す)では上位国ばかりです。
つまり、女性の働きながら子育てできる環境整備をいち早く取り組んだ国は出生率が上がったということ。
「産みやすい、産んでも働きやすい」環境が現在は整っていないために出生率は低くなっています。
女性の給与が低くなるワケ
女性の平均給与は280万円、男性の平均給与は567万円です。(2020年)
「男女差別だ!」とするのはちょっと早い。
もちろん、女性の課長になれる率など男女雇用機会均等法の守られていない差別的な面もある。
んがっ、データで紐解くと、日本女性は23歳から正社員で働き始める。
んが、26才すぎて無職になり、40歳ころに非正規で働き始める。
つまり、非正規社員と正社員あわせての平均収入だからこうなります。
統計局ホームページ/平成31年/統計トピックスNo.119 統計が語る平成のあゆみ/2.労働 雇用の流動化、女性の活躍
これらは何を意味しているのか。
「子育て期間を専業主婦として過ごし、40歳で復職して非正規職で働いている。」人が多いという現状が浮かび上がります。
一方で出生率の高い国ではお母さんも産休明けに正社員で働きに出ます。
「正社員のまま働き続けること」は日本では困難なんだ。
繰り返すが、出生率の低い国の特徴は、専業主婦率が高い国です。
少子化を改善するには女性の労働を優先する施策しかない。
正社員女性の待ち受けるマミートラック
最近ではコンプライアンスも厳しくなってきたものの
「出産や結婚の予定はありますか?」と面接で必ず聞かれた。
続いて
「夫に仕事をやめろと言われたときにどうしますか?」
「子どもを産んだらどうしますか?」
と聞かれる。
企業にとって子どもを抱える母親社員はお荷物でしかない。
大企業ですら
「うちは産後も時短勤務可能で福利厚生ばっちりです」という名の元、優秀な女性社員もマミー・トラックにのせられる。
日本企業ではエコノミクスアニマルと呼ばれた滅私奉公、サービス残業の評価されれる長時間労働の形態は残る。
「子どもが熱出たから。」と、そそくさと帰宅する社員に、子どもを持たない社員からは同じ女性からも冷たい目線を送られる。
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(女性は産むのも、産まないのも地獄!なカオスな国、日本をそれぞれの立場で描いた漫画です。おすすめ。)
女性は子どもを産むことで出世からはずれる。
どんなに優秀な女性であっても時短勤務のマミートラックが待っている。
インドより男女差別のある国日本
ところで前述のジェンダーギャップ指数はインドが世界112位で日本は121位。
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/13623/ggi2020.pdf
つまりインドの方が男女平等社会とみなされている。
ご存じの通り、インドでは女性はレイプされたり、交際を断れば顔に硫酸をかける男もいるのに逮捕されなかったり微罪で済むような男尊女卑の国です。
女性は穢れ(けがれ)ているとされていて、人目につかないように生活をさせられている。
日本にも女性は穢れているからといって「女人禁制」な場所は大相撲や仏閣にもみられている。が、インドは日本の比ではないでしょう。
そんなインドがなぜ日本よりも国際的に評価されているのか。
日本では
・教育
の男女差は少ない。
しかし、
・仕事
・政治
が圧倒的に男女格差はある。
インドでは女性が大学を卒業し、名だたる会社に就職すると差別はない。
宝石や金の指輪を身に着けた恰幅のよい女性が、銀行の支店長の椅子にこしかけている。
女性の上司は全く珍しいことではなく、公平に仕事を評価される。
政治面でも1966年には女性初首相インディラ・ガンディも就任しています。
一方の日本ではどうでしょう。
指導的地位に占める女性の割合は
女性議員割合は9.4%と193か国中163位です。
地方議会では女性議員なしが2割。
公務員ですら1.8%(2020年)
https://www.gender.go.jp/kaigi/renkei/zentai/23/pdf/shiryou5-2.pdf
また、社会学者の山口一男さんによると、
諸外国は学歴と年収に相関があり、男女差も少ない。
しかし、日本では学歴と年収の相関が薄いことを明らかにしている。
また、大卒の女性よりも高卒の男性の方が課長になっている。
つまり、日本で女性は高学歴でも管理職ポストにはなれない。
学歴や職務、資格などで日本の女性は正当な市場価値をされていない。
そのうえ子どもができればお払い箱。
日本に必要なのは「産休・育休・時短勤務可能」という名のマミートラックではない。
家事育児外注当たり前、
病理育児の充実…
今まで女性に押し付けてきた「めんどくささ」を社会や男性も担うことだ。
そして、資格や免許、仕事の成果や学歴などの本人の努力を役職や給料に男女差なく反映させることでしょう。
専業主婦はカッコ悪い【自己実現のための仕事】
アメリカの友人に「仕事はなに?」と聞かれて
「ハウスワイフ(主婦)」と答えると決まて困惑した顔をされる。
先進諸外国では、健康で働けるのに働いていないのは恰好悪いという価値観なんだ。
というか、いまだに日本では子育てしながらの仕事の社会制度が整っていないということにも驚かれる。
「子どもが小さいから無理」なのは日本くらい。
仕事とは何のためにあるのだろう。
経済的自立や自由を手に入れる側面もある。
もちろん嫌なこともあるが社会に繋がりたい欲求を、人は潜在的に持っている。
仕事を失って専業主婦になると、夫に少なからず依存することになる。
「お金になる労働をしている方がえらい。」という価値観の人はいる。
それが夫だったら夫婦関係はどうなるのか。
対等な関係だった夫婦が、子どもの出現により上下関係ができるかもしれない。
「お金にもならない仕事をしている。」方が誰も本来はやりたくないことをやっているという意味では尊いと思うのですが…。
夫に依存した生き方になると、夫からの愛情次第で専業主婦の幸福度は大きく左右されることとなる。
愛のあるうちはいい。
だが、専業主婦が愛を失う時、悲劇は訪れる。
理不尽さや嫌なことも飲み込むこともあるかもしれない。
夫の転勤によるワンオペや孤育てに病んでしまう可能性も多い。
「夫からの愛情が感じられず、一人で家事子育てしていて、鬱(うつ)になりました。」
と言おうものならネット民からは、
「どうして結婚したんだ。」
「見る目がなく愚か。」
「別れればいいのに。」
というクソリプがつく。
しかし、専業主婦に「嫌なら別れれば」というのは、「会社でパワハラ受けて、うつになりました。」という人に「なら辞めれば。」という状態に等しい。
どちらも生活に困ることは、予想されるよね。
会社ならまだ再就職できるかもしれない。
んが、専業主婦を何年もしていてスキルのない人や、小さな子どものいるシングルマザーを積極的に雇う会社などない。
幸せな専業主婦になれたらいい。
だが、宝くじに当たるみたいなものだろう。
日本のシングルマザーは先進国1位の就業率なのに1番貧困
なぜ意地悪で、無理解な夫に、しがみつくのか。
なぜなら日本のシングルマザーは、最貧層だからです。
嫌なことを我慢さえしていれば、自分と子どもは食べていける。
シングルマザーの平均収入は、手当てをいれても243万円。
これは18歳未満の子供のいる家庭の平均673万円の3分の1しかありません。
日本のひとり親世帯(ほとんど母子家庭)の相対貧困率は54・6%と先進国の中でずば抜けて高い。
「日本の子どもの7人に1人が貧困」という言葉を聞いたことはあるでしょう。
ひとり親世帯に限ると、貧困率は48.1%にもなる。
たとえ不幸せでも、結婚にしがみつくワケです。
だって離婚と同時に、貧困にあえぐことになるのが見えているのだから。
シングルマザーの収入はいくらあれば安心?母子家庭の平均年収と必要なお金 | RUN-WAY
子どもの貧困率13.5% 7人に1人、改善せず: 日本経済新聞
貧乏って?日本のシングルマザーは働かないの?自分のせいじゃない?
とんでもない。
実は日本のシングルマザーの就業率は85.4%と世界第1位です。
これはスウェーデンや、フランスよりもずうっと高い。
しかし繰り返くが、専業主婦から正社員になるのは難しい。
加えて家事子育ての外注化もイマイチできない。
すると非正規雇用で食いつなぐことになる。
また、貧困要因で見過ごせないのは、養育費の未払い率の高さ。
厚生労働省のホームページによると、日本では離婚後に養育費の不払い率は77%ある。
未払い養育費の実態、自治体と民間で連携進む「養育費保証」とは?
つまり、データで見る限りには、
・男性は子どもと別れたらお金を払いたくない
・女性は自己犠牲的に子どもを育てるべきだ
という世界が見えてくる。
女性の環境やシングルマザーは、政治(世論)に見捨てられてきたと言って過言ではないでしょう。
ですが、3組に1組は離婚する時代。
少子化が進めば、自分たちの将来の年金を収める働き手もいなくなることは必須です。
決して他人事ではありません。
困ったら生活保護を頼ればいいではないか?という意見もあるでしょう。
しかし、日本の生活保護受給率は1.69%(2020年)と低い。
「あの母子家庭の家、生活保護なんですって。」という噂がたてば、母子ともにいじめられたりもする。
一方、諸外国はどうだろう。
いいか悪いかは置いといて、イギリスでは生活保護受給率は10%、スウェーデンでも5.4%。
日本では
「子どもがかわいそう。」
「あなたの見る目がなかった。」
という「シングルマザーは自己責任」論をぶつけられる。
こんな状況であれば、結婚生活をやめたくてもやめられない事態に陥るのは明白です。
人は変わります。
20歳の時、
30歳の時、
40歳の時で考え方なども違うのは自然です。
結婚して豹変してしまう人もいます。
賢い女性が結婚・出産に二の足を踏む理由に十分でしょう。
フランス「男は養育費を払わない」前提の強制徴収制度
前述だがフランスでは出生率が1.88(2016年)と日本より高い。
移民と出生率の高さの関係について(フランス:2020年3月)|労働政策研究・研修機構(JILPT)
フランスでは国が、男性から直接養育費を徴収してくれる。
なので、女性がシングルマザーになっても養育費は受け取れるし、出産で離職する環境にもなく、経済的に困らない。
養育費の支払いを、男性の道徳心に任せると不払いになる。
よって、国が強制的に男性から徴収する。
これは進化心理学的(つまり多くの人の平均としての本性)としても、理に適っている。
女性はなぜ長生きに設計されているのか。
それは女性は子や孫など周りの人をケアする。
人類が存続するために「面倒を見る女性」は長生きできるように設計された。
しかし男性の生存は子の生存になんの関与もない。
よって、男性が子どもに責任を果たす可能性は歴史的・遺伝子的に低い。
「男は育てないし、金を払いたくないもの」として、法律を制定したフランスは潔いといえる。
女性の活躍は男性にもメリットあり
女性の正社員が増え、給料が増えると、相対的に男性の立場は弱くなります。
人によっては権利や尊厳を奪われるように感じてしまうでしょう。
しかし、女性の活躍は男性にとっても良いことずくめです。
高度経済成長も止まり、男性のみで一家を支えるのはどんどん厳しくなるでしょう。
妻を迎えても、妻が出産で離職することしか選べない、もしくは出世できない道しか選べないとしたら?
ダブルインカムで2人とも仕事をフルタイムでする。
2人とも出世できる。
家族というチームにとって、よりよいルールではないでしょうか?
男性1人で年収1000万円を目指すよりも、年収500万円の2人が一緒になる年収1000万円の方が税金も安く済み、達成もしやすいでしょう。また、プライベートも充実します。
それに高所得には、高所得なりの大変な責務もある。
それが二分の一になる。
家族との時間も増える。
女性も労働を通じてお金を手にし、ますます自信をもった魅力的な人は増える。
奥さんやお子さんや友人らと過ごす時間は、男性にとっても、人生の宝物になります。
まとめ 少子化の原因と対策
①女性の専業主婦率高く、非正規雇用率の高い国の少子化は進む。
②女性の年収高く、産後も働ける国では、出生率が高い。
→子育てや家事・育児は外注化するのは当たり前の社会に。
本来子育ては乳児期のみ。幼児期以降は、みんなでするもの。
そして女性も働く。
③男性は育児をしないし、お金を出さない前提で法律を改正する。
(不正受給を除いて)生活保護バッシングをやめる。
つまり、仕事して家事や育児はしない、政治にも仕事にも口出す「わきまえない女」を増やすことこそ、人間の本来の姿にも近く、少子化対策に有効だから問題発言なんです。
某森さん世代は、経済を成長させてくれた。
1960年代からしばらくはその価値観は正しかった。
しかし、時代は変化していく。
これからは女性の活躍できる、子どもの育つ社会へシフトさせていく価値観へ。
以上、トゥルス・カーラでした。
また後日お逢いしましょう。
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主な参考文献など
われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者:ウィリアム フォン・ヒッペル
- 発売日: 2019/10/19
- メディア: Kindle版
(↑こちらはデータ参照ではなく、働く女性で未婚、既婚、ワーママという3つの立場の女性の物語をそれぞれの視点で描いた漫画作品です)泣けますよ~